askaryotug’s blog

~ ASKAへ ~

🎶 ASKA the BEST Selection 1988-1998

十何年振りかで開いた、アルバム「ASKA the BEST」。

 

ASKAが、
2017-09-22「毎朝までのレコーディング。何の疲れもありません。」で、
このアルバムについて言及することがなければ、
もしかしたら、今後も開けることがなかったかもしれない。

 

私にとっては、そんなベストアルバムだった。

 

このアルバムには、私の勝手なる、ある想いがあって、
数度しか聴くことがなかったものだ。

 

その想いとは、既にASKAブログにコメントとして書いてしまったことだが、
少しだけ加筆しながら書こうと思う。


これは今でもそうなのだが、
チャゲ&飛鳥のアルバムには、必ずコンセプトがある。
特に、飛鳥の曲への思い入れ、こだわりには、他のアーティストに対し、群を抜くものがあった。
自然じゃなく、全てが必然。
計算し、作り出されたものの完成度が実に高い。


雑誌のインタビューやファンクラブの会報で知る、アルバムへの想い。
新しいアルバムを手にする度に、尋常じゃないほどのワクワク感がいつもあった。

今度は、
「何を語ってくれるのだろう」
「何を伝えてくれるのだろう」
そんな想いが熱く伝わってくるアルバムが、とても魅力的に感じていた。


それゆえ、私はベストアルバムなるものに興味はなかった。
更に、アーティストが手を加えていないということも、多分にあった。

だが、大抵この手のアルバムには、おまけ(ボーナストラック等々)なるものが付随し、魅力はあった。
しかし同時に、
それを手にするためだけに、購入を決めなければならないことにも、理不尽さを覚えていた。


実は、このアルバムが発売される時期、C&Aが所属していたレコード会社のプロジェクトに、私は身を置いていたことがある。
特権といえば、リリースされる楽曲が、プロモーションという形で、通常より早く耳にできるということだった。

「NEVER END」
「ONE」
「kicks」
が、そうだった。

 

そして、この「ASKA the BEST」も例外ではなかった。
リリースされる少し前、C&Aファンで周囲には知られていたこともあり、私の前にこのCDが差し出された。

 

私が、ベストアルバムは買わないということを、知っていての好意だったと思う。

 

レコード会社としては、ヒット曲を網羅した「自信作」なのだと、私には見えた。

 

私は、その日家に帰ってから早速聴いたが、前述のようなワクワク感は、やはりなかった。
心のどこかで、各曲どれもが、オリジナルアルバムから(その流れに沿って)聴いた方が、

何十倍にも生きてくるのに…そんなことを考えていた。


そして、ラストの「止まった時計」を聴いた時だった。

「なぜに、この曲がここに入っているのだろう。しかもアコギ・バージョンで…」
率直にそう思った。
全体的なアルバムとしての完成度に違和感があったのだ。
それが、何だったのかはわからない。
ただ、「違うな」と思ったのだ。


私はその後、この楽曲だけを取り出し、聴くことに決めた。
それから、このアルバムを開くことは、決してなかった。


そんな想いの中、かなりの月日を要した今になってやっと、真実が見えた気がした。
ASKAがブログの中で吐露した気持ち。

それを知ったことで、私は再びアルバムを取り出してみた。

スッキリした気持ちで受け入れられた自分に、少しホッとしたというのが正直な気持ちだ。

ASKAのファンを公言しながら、ASKAのベストアルバムを受け入れることができなかった自分。
世間では、素晴らしいと絶賛され、再販までされた「名盤」でもあったにもかかわらず、納得できなかった自分。
それが、悲しく思えてならない時期もあった。


今、「ASKA the BEST」を聴きながら、これを執筆している。
素直に、清々しい気持ちで、耳を傾けられている…それが今は嬉しい。

 

*** 正に新品同様σ(^_^;) ***

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ここで少し、誤解のないよう、補足をしておこう。
私は、アーティストのベストアルバムを否定しているのでは決してなく。
実際に、C&AASKAソロを聴いてもらうために、未聴者にオススメしているのがベスト盤であることも言っておかなければならない。
なので、私の知人や友人で、ベストアルバムを所有している物は数多いる。
良い曲を聴いてもらいたいと思うには、ベスト盤は必須であり、重要であると私は考えている。
事実、私も楽曲を聴きなれないアーティストに足を踏み入れる場合は、ベスト盤を必ず購入する。
ただ、C&AASKAの場合、コンセプトの無い、ASKAの労作アルバムと言えないものに、私は興味が湧かなかっただけのこと。

でも、やはり「止まった時計」は名曲で、私自身も通常バージョンもアコギ・バージョンも好きな楽曲であることは間違いないので、このアルバムが手元にあることは、とても嬉しいことなのだと、今は思っている。


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さ~て、来年あたりに予定している「ASKA  Best 1」「ASKA Best 2」(仮)は、どんな楽曲が収められるのだろう。

 「紛れもなく「僕の記録」となる一枚になりますので、
  やはり、世間に認知された「ヒット曲」は外せないでしょう。」

とあるので、それらの楽曲を外して考え直さないとなりません。
前エントリーで出した、苦渋の結果は、その前提があることで、かなり変わるだろう。

 

Fellowsたちの意見も楽しみでならない。

 

今度こそ!
ASKAの集大成となる作品」となるよう、DADAレーベルが自由の下、音楽を生み出していただたい。

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ここに来て、セルフカバーの話もチラホラ。
これはこれで、とても嬉しいお話。
アルバム「12」がねぇ、かなりのお気に入りの私には、たまりません(笑)。
そう、「今のASKA」なんだな、私の今のこだわりが。

 

還暦を迎える、今のASKA
そのすべての力を見たい!観たい!魅たい!でしょうか^^