♪ On your Mark
この曲を最初に聴いた時、広大な大地が目の前に拡がったのを覚えている。
何もない、ただ永遠と続く大地。
そこにポツンと、誰かが佇んでいた。
走り、近寄ると、彼は遥か彼方を指差して。
「さぁ、行こう」と一言。
向い風に突き進むように、一歩を踏み出した。
どこへ行くのかもわからない。
彼は振り返り、
「何もいらない、ただ心に見える光がこの先にある。
そこへ行くんだ」と。
私には見えない、ほんの小さな輝きが、彼の人生であり、
そこに行くのが、彼の宿命という。
今は拡がったこの大地だが、決して平坦な道ではなく。
やがて雨も降れば風も吹く。
大きな岩や、崖もあり。
それは、幾度となく行く手を阻むだろう。
でも、登れない坂はない。
超えられない明日はない。
私は、彼の言葉を信じて、足を前に出した。
その時の彼の瞳が本気で。
彼の心が…熱いのを感じ。
何も持っていなくても、必要な物は心の奥に必ずある。
そして、小さな光はすべての大地を、輝くまでに明るく照らすだろうと。
その言葉を信じて。
さぁ、行こう!!
あなたが見上げた夢の斜面をー。
ASKA、あなたと一緒に。