迷宮のReplicant ……
夢と現実の狭間の中で、喘ぎもれた言葉。
あなたは、現実人なのかと手を差し出してみる。
何度となく、心に届くあなたの歌は、
幻人の戯れなのだろうか。
霧立つ風景を探ってみても、
あなたの影はかき消されて見えない。
瞳を閉じたように、
Replicant…旋律だけが心にさまよう。
ASKA、あなたはどこを旅しているのでしょう?
うやむやな風景に、
うっすらとあなたの背中が遠くに見えるのは、
不確かな記憶のReplicant
ASKA、あなたは現実人なのでしょうか?
今はまだ…
私は迷宮から出られない。
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そんな風にASKAを感じたことがあった。
♪迷宮のReplicant の歌詞のように、
あのASKAは私の夢の中の幻人だったんじゃないか…って。
しかし、今は現実的に近くで吐息が聞こえそうなほどに、本音を見せてくれている。
やっと、彷徨っていた空間からの出口を見た気がして。
もうすぐ!
さぁ、出口に向かって歩き出そう。
暖かい…ASKAという光を浴びることができる日を心待ちにして。