askaryotug’s blog

~ ASKAへ ~

幸福の距離

落合恵子氏の「幸福の距離」という著書がある。

 

これは、発売された1986年当時、 

雑誌だったか、ファンクラブの会報だったか?

記憶はさだかではないが、飛鳥がしきりにオススメしていた1冊だった。

 

実は、飛鳥がススメてくれた、

この1冊との出会いが、私を大きく揺さぶることになった。

 

当時、子供だった私は、大人間の・・・

ましてや夫婦間の「適当な、幸福の距離」なんて、

理解することはできずにいた。

 

でも、飛鳥がなぜこの本に惹かれたのか、

それを知るために何度も何度も読み返した。

 

それから、落合恵子氏の本をむさぼり読んで。

 

落合氏の描く、微妙な女心の揺れ動きというか、

その独特な女性の感覚的なものに、

飛鳥は心惹かれたのではないかと。

 

この頃からだった―。

 

昔から何かを書く事は好きで、

自分なりの詩集は、大学ノートを何冊も埋めていただが、

何かが違くて。

 

私は、小説を書き始めた。

何遍も何遍も。

 

同じ頃。

鳥の詩も、妙に切なく、あまりにもデリケートな言葉たちが、

段々と膨らみ始めたように覚えている。

 

私は、小説を書く上で、

飛鳥の生み出す言葉たちの虜になった。

 

飛鳥のおかげで、私も筆が進んだ。

恋をして、日々揺れる胸のうちを、小説に叩き込んだ。

 

でも、飛鳥の言葉たちには、到底足元にも及ばず。

 

それがまた私の心を焚きつけた。

 

飛鳥の言葉の数々は私のお手本である。

そう思う気持ちは、今も変わらない。

あまりにもおこがましい言い分ではあるが、

それは笑って許してほしい。

 

私の感じる気持ちは、、、

この世の女性たちの思う心は、、、

飛鳥の世界では一寸もたがえないほどに、正確に組み立てられて、

曲として仕上がってくる。

 

詩に、言葉に温度や色を感じたのは、飛鳥が初めてだった。

それは、飛鳥がASKAになって、更に深さも感じて。

 

また、ブログを通じて、

こうして日々、ASKAの世界観に触れることができるようになった。

 

活動を休止してから、

どのくらい、もうどのくらい経ったのだろう?

その間、ASKAの言葉たちは、生まれて私たちの前に現れることはなく。

 

今は、このASKAのブログを読むのが楽しくて仕方がない。

 

そして再び、数十年ぶりに、

「幸福の距離」を読んでみたいとも思うのである。